「おとボク」の萌え構造 >> 作者はしがき

<< (この前はありません) | 1. 第一章 >>
 

作者はしがき +

 中毒性が高く、いわゆる「回復不能」者が続出する美少女ゲーム、「おとボク」こと『処女はお姉さまに恋してる』。その最大の理由は、この作品が期せずして内蔵した「萌え構造の複雑さ、そして深さ」にあります。

 本稿は、『処女はお姉さまに恋してる』という作品が持つ「萌え」の構造について、『萌えの入口論』の論述にヒントを得て、深い分析を試みたものです。『萌えの入口論』は、「萌え」の世界にはいりこんでまだ日が浅く、この作品の「萌え」について明確に語るための「言語」を持ち合わせていなかった私に、「おとボク」という作品の「萌え」と「魅力」とを語る言葉を授けてくれた、素晴らしい論説です。本稿を読まれる方は、合わせて、というより事前に『萌えの入口論』をお読みいただくことによって、「おとボク」という作品が持つ魅力について、より深く理解していだたけることと思います。

 筆者はいままでも「処女はお姉さまに恋してる・まとめサイト」内《「おとボク」ってどんな話?》や、《プレイ日誌》のページにおいて、ある程度は語ってきたつもりですが、それだけではとてもこの作品の魅力を伝えきれるものではありませんでした。この稿では、一般的な美少女ゲーム群とこの作品とを比較しながら、いまだ「実際にプレイしてみなければわからない」この作品が持つ魅力と、その「萌え」の構造を明らかにし、今後同様の展開がどこまで可能なのか、というところにも言及していきます。私の分析が、少しでも当を得たものである、そして今後の展開に参考になる、と感じていただければ幸いです。

 最後に、『処女はお姉さまに恋してる』に関わったすべての作り手の皆さん、本文を書き進める材料を与えてくれた2ちゃんねる作品別スレをはじめとする関連スレッド参加者の皆さん、「おとボクまとめサイト」のチャットなどでの議論に参加いただいた皆さん、その他「おとボク」に絡めたさまざまなWeb上の記事を執筆された皆さんに感謝するとともに、本稿をいずみの氏はじめ『萌えの入口論』の執筆に関わったすべての方々に捧げます。

※ひとつお断りしておきますが、本稿では、最後まで基本的に「〜です」「〜ます」調で話をすすめていきます。論述文としてはあるまじき行為、とおっしゃる方もいらっしゃるかも知れませんが、これは私のスタイルですので、どうかご容赦くださいますよう。

2006年7月吉日
おとボクまとめ中の人(takayan)
 
<< (この前はありません) | 1. 第一章 >>

(最終更新日:2008-03-13 (木) 13:55:04.)



「おとボク」の萌え構造 v1.0 (c)2006-2011 おとボクまとめ中の人(takayan) All Rights Reserved.
powered by : PukiWiki Convert_Cache lsx,contentsx
Web拍手公式サイト WebPatio
HP内全文検索エンジンmsearch ThemeMail